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教会生活入門講座「礼拝」

〔今週の御言葉 ヨハネ201923節 キリストの臨在における交わり〕

 礼拝とは何でしょうか。礼拝とは、復活の主イエス・キリストとの出会いと交わりです。主の十字架の処刑後、弟子たちは内側から鍵をかけた部屋に閉じこもり、主の追憶と思慕の中で、絶望にうちひしがれていました。墓が空だったという知らせを聞いても、天使が主の復活を告げたことを知ってもなお、彼らは悲嘆に胸をおしひしがれていました。その真ん中に、復活の主が立ったのです。そして彼らに言われました。「平安があるように」と。そこで弟子たちは初めて喜びと希望へと立ち上げられていきました。礼拝とは、まさにそのことです。復活の主イエスとの出会いと交わりです。それは、絶望のただ中にあって心が絶望におしひしがれているただ中に、主が臨在してくださることによって、喜びと希望へと立ち上げられることです。たとえわたしたちの心が絶望に閉じ込められてしまっている時も、悲嘆におしひしがれている時も、心挫けて立ちすくんでしまっている時も、まさにその真ん中に復活の主、すなわち死と絶望を打ち破られた勝利の主が臨在してくださり、わたしたちをそこで立ち上げてくださることなのです。そのために主は御言葉を用い、それを聖霊が生きて働いてくださることによって、わたしたちを新しくしていかれます。礼拝の中心は御言葉です。そしてそこで語られる主の言葉にわたしたちが信仰をもって応答していくこと、そこで礼拝が成り立っていくのです。今日も主の臨在を待ち望みましょう。