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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第113講:テモテへの二つの手紙

 

113講:テモテへの二つの手紙

 

〔今週の御言葉 2テモテ21426節 恥じるところのない働き手

 『テモテへの手紙』は、エフェソで奉仕していたテモテにパウロが書き送ったもので、異なる教えとの戦いという困難な問題を抱えていたテモテに励ましを与えると共に、教会を建て上げ、指導するにあたっての牧会上の指示を与えるためのものでした。パウロがテモテに勧めるのは、「キリスト・イエスの立派な奉仕者」になるということです。そしてそれは、「信仰の言葉とあなたが守ってきた善い教えの言葉とに養われて」実現することだと語ります。兄弟たちに「信仰の言葉」を熱心に説き勧め、その自分の語った「教えの言葉」に自分自身が忠実に生きていくことだと。このように立派な奉仕者となり、信仰を成長させていくために大切なことは、「信仰の言葉とあなたが守ってきた善い教えの言葉とに養われ」ることです。「体の鍛錬」以上に大切な「信心の鍛錬」で、それは、「聖書の朗読と勧めと教えに専念」するということ、つまり御言葉の学びとその教えに生きるということです。そしてこのように「自分自身と教えとに気を配る」なら、信仰の成長と進歩は明らかであり、「自分自身と、あなたの言葉を聞く人々とを救う」ことになるのです。そのためにパウロはテモテに「わたしから聞いた健全な言葉を手本としなさい」と勧めます。その学びは、「幼い日」から「聖書に親しんできた」ことによります。そしてテモテは「恥じることのない働き手、真理の言葉を正しく伝える者となるように努め」ることが求められます。