神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み -『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰-21 問23

神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み

-『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰-21

 

23 キリストは、私たちのあがない主として、どういう職務を果たされますか。

 

 キリストは、私たちのあがない主として、預言者、祭司、王の職務を、へりくだりと高挙とのどちらの状態においても果たされます。

 

〔今週の御言葉 フィリピ2章3~11節 イエス・キリストに対する聖霊の働き〕

 キリストは「神となった人間」なのではなくて、「人間となられた神」でした。そしてこの神の御子が、聖霊によって身ごもって母マリアの胎に宿ることにより、マリアから肉体を受けられました。それにより主イエスは、わたしたちとまったく同じ肉体を採られました。しかもそこで体を罪なく採られたのは、わたしたちの罪を贖うためでした。そのために必要だったのが聖霊の働きでした。聖霊は、主イエスがマリアに受胎する時から、マリアから人間性を採りつつも、しかも罪のない聖い方として誕生されるために働かれました。そしてさらにメシア、救い主として働かれるためにも、聖霊の働きを必要とされました。主イエスの上に聖霊が豊かに注がれたのは、洗礼者ヨハネから洗礼を授けられた時ですが、それ以来聖霊は主イエスの上に豊かに注がれ続けて、病人の癒し、死者の蘇生、重い皮膚病患者の聖めといった奇跡を伴う働きをなさいました。こうして主イエスは、わたしたちと同じ人間としての試練に遭われましたが、しかし罪を犯すことがありませんでした。そしてこの主イエスに対する聖霊の働きが最も顕著に発揮されたのが、主イエスの死からの復活でした。死んで墓に葬られた主イエスを、死からよみがえらせ、命へと起き上がらせたのは、聖霊でした。こうして聖霊は、主イエスを復活させたことによって、主イエスに連なる者たちも、罪と死と滅びから命へと生き返らせる方として生きて働かれるのです。