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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第109講:コロサイの信徒への手紙

 

 

〔今週の御言葉 コロサイ2章6~19節 キリストに結ばれた生活

 

 ローマで軟禁生活を強いられたパウロはコロサイの教会に手紙を出しました。そこでパウロは「キリストに結ばれて歩みなさい」と勧めます。それは「キリストに根を下ろして造り上げられ」、「キリストにおいて満たされて」いくことです。この「頭であるキリストにしっかりと付いて」いき、成長してゆくとは、「キリストの体」にしっかりと結びついていくということです。そうすれば「頭の働き」、つまりキリストの働きによって体全体は支えられ、その肢体であるわたしたちも相互にしっかりと結び合わされていくのです。それは頭なるキリストによるのです。こうしてキリストと結ばれて新しく生きる者となったわたしたちは、「上にあるものを求めなさい」と勧められます。上にはキリストがおられます。だからそれは地上のものではなく、またそれに心引かれるのではなく、キリストを求めなさいということです。わたしたちが絶えず「上にあるものを求め」、「古い人をその行いと共に脱ぎ捨て、造り主の姿に倣う新しい人を身に着け、日々新たにされて、真の知識に達する」ために必要なことは、「キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿る」ようにするということなのです。それが、「キリストに結ばれて歩み、キリストに根を下ろして造り上げられ」るということであり、そこから、「何を話すにせよ、行うにせよ、すべてを主イエスの名によって行い、イエスによって、父である神に感謝」する者とされていくのです。