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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第100講:天からの光に照らされて(使徒言行録21章27節~22章21節)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

100講:天からの光に照らされて(使徒言行録2127節~2221節)

 

〔今週の御言葉 使徒言行録2127節~2221節 天からの光に照らされて

 

 神殿でユダヤ人たちに捕らえられたパウロは、ローマ兵によって兵営へと担ぎ出されようとしていました。しかしそこでパウロは、自分がどのようにしてキリストの僕となったのか、キリストとの出会いを語ります。それは真昼に輝く太陽よりも、さらに強い輝きに打たれたというものでした。その「天から光」こそ復活の主イエスでした。それまでのパウロは律法に忠実に生き、誰からも非難されるところのない完全な義の生活を送っていました。しかしそうした律法による「自分の義」は、本当の光である義の太陽キリストの前に出た時、ただの暗闇にしか過ぎないことを悟らせられます。こうしてパウロは、真の義であるキリストと出会ったことによって、すべてが変えられました。これまで後生大事に獲得してきたものは、キリストの前では「塵あくた」に思えるようになり、ただキリストにある「信仰による義」を追い求めるように変えられます。そしてそれを命を懸けて生涯語り伝える者とされていきました。わたしたちはこの「天からの光」に照らされているでしょうか。真の義であるキリストに出会ったでしょうか。今自分が必死になって追い求めているもの、それはキリストの前では色あせてしまう「塵あくた」にすぎないのではないでしょうか。わたしたちも信仰によって義とされるよう、義の太陽であるキリストに照らされていきたいと思います。心の隅々に至るまでその光に照らされていきたいと願います。