· 

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第95講5:ローマの信徒への手紙(5)12~16章 〔今週の御言葉 ローマ12章9~21節 愛には偽りがあってはなりません〕

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

95講5:ローマの信徒への手紙(5)12~16章

 

〔今週の御言葉 ローマ12章9~21節 愛には偽りがあってはなりません〕

 

 キリストの体の肢体であるわたしたちは、ぞれぞれ互いに仕え合うことが求められます。それぞれの賜物を生かし合いながら、キリストの体である教会が一つのものとなるように、互いに補い合いながら仕えていきます。そこで大切なことは「愛には偽りがあってはならない」ということです。それは「兄弟愛をもって互いに愛し、尊敬をもって互いに相手を優れた者と思い」ながら愛するということです。そこでパウロは「互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません。人を愛する者は、律法全体全うしているのです」と語り、「そのほかどんな掟があっても、『隣人を自分のように愛しなさい』という言葉に要約されます。愛は隣人に悪を行いません。だから愛は律法を全うするのです」と続けます。おなじ主にある兄弟姉妹だとしても、なかなか愛することが難しい人がいるのも事実です。多くの人に迷惑をかけ、自己主張を繰り返し、自己中心な要求を続ける人もいます。気難しい人や、とっつきにくい人、すぐに不機嫌になる人、悪口ばかり言う人、不平ばかりを語る人など、様々な人がいて、わたしたちはそうした人たちを愛することに窮してしまうこともあります。しかし相手がどのような人であったとしても、主はわたしたちがその人の中に主御自身を見て、主を愛するようにその人を愛することを求めておられます。表面的なものではなく心から真実の愛をもって相手を愛していきましょう。