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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第95講4:ローマの信徒への手紙(4)9~11章

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

95講4:ローマの信徒への手紙(4)9~11章

 

〔今週の御言葉 ローマの信徒への手紙10章5~17節 キリストの言葉に聞く〕

 

 「口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じる」なら「救われる」とパウロは明言します。しかしその信仰を抱くためにはどうしたら良いでしょうか。そこでパウロは「信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたことのない方を、どうして信じられよう」と問います。しかしそこでこの「良い知らせを伝える者」が遣わされると語ります。「宣べ伝える人」が起こされるのです。こうして「信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まる」と約束します。イエス・キリストに対する信仰、それも救いに至る真の信仰は、「キリストの言葉」すなわち福音がもたらすものです。自分の努力や熱心によって得るものでも、難行や苦行をすることで起こされるものでもありません。どこまでも「キリストの言葉」を素直に聞き、それをそのまま受け入れることによって起こされるものなのです。そしてこのように『主を信じる者は、だれも失望することがない』のです。まさしく「すべての人に同じ主がおられ、御自分を呼び求めるすべての人を豊かにお恵みになるからです。『主の名を呼び求める者はだれでも救われる』のです」。そこでパウロは別の箇所で、次のように勧めます。「あなたがたは、主キリスト・イエスを受け入れたのですから、キリストに結ばれて歩みなさい。キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい」と。