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2023年度イースター礼拝:「死者の中からの復活による生き生きとした希望」

2023年度イースター礼拝:「死者の中からの復活による生き生きとした希望」

〔今週の御言葉 1ペトロ1章3~9節 キリストの三日目の復活の意義〕

「イエスは死後ただちに復活したのではない。苦難と悲嘆、そして死の時は、イエスにとってもイエスと関わる人々にとっても、ただちに取り除かれたわけではない。・・・母マリアや男女の弟子たちは、三日にわたる悲嘆の時を過ごしたのである。この事実は、キリスト教徒が苦難の時を体験し死の時を迎えるに際して、その苦難の継続性ゆえに落胆したり信仰を失ってしまったりしないための支えとなることであろう。なぜなら、主イエスは『三日目』によみがえられたのだから。キリストの復活は、常に未来のわたしたちの復活への希望を与えるのである。」「三日目の復活」、それはあらゆる人間的可能性が断ち切られる中で起こされる、わたしたちのための神の奇跡です。それはわたしたちの予想をはるかに超え、思いを越えたところで起こされる、救いの出来事です。しかしそのためには、三日間の苦しみと悩みが必要ともされます。それはいつまで終わるのか分からないまま、自分が抱え込んでいる問題であり、悩みです。まるで暗いトンネルの中を通っているかのような、先が全く見えない厳しい現実や困難のことでもあります。しかしわたしたちは希望があります。なぜならわたしたちの信じる方は、「三日目に、立ち上がらせてくださる」方だからです。全く絶望的な状況のただ中で、人間的な可能性が一切断たれた状況の中で、神の救いの奇跡が起こされていく、そのことを信じ、待ち望むことができるからです。