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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第91講4:コリントの信徒への手紙 第二 「献金の手紙」

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

91講4:コリントの信徒への手紙 第二 「献金の手紙」

 

〔今週の御言葉 2コリント8、9章 二通の献金の手紙

 『弁明の手紙』を書き送りコリント教会を訪問したパウロは、そこで教会全体の激しい拒絶に直面し、悲しみの内にエフェソに戻ります。そこで『涙の手紙』を書きテトスの手に託します。その後エフェソで起きた大きな騒動のために退去を余儀なくされたパウロは、トロアスに行ってテトスを待ちますが、彼が来なかったためマケドニア地方に移動します。そしてそこでテトスと再会したパウロは、テトスから嬉しい知らせを聞きます。あの『涙の手紙』によって教会全体に悔い改めが起こり、今は教会員の多くがパウロを慕っていること、そして「あの事件」を起こした張本人は教会の皆から裁かれ、本人も反省しているということでした。パウロは喜びのうちに、『和解の手紙』を書き送り、すでにパウロは彼らを赦していること、そしてキリストに在る和解が成り立ったことを告げて感謝します。その後パウロはさらに、すでにマケドニア地方の諸教会で開始されている、エルサレム教会の貧しい聖徒たちへの義援金について、アカイア地方の諸教会もそれに倣うように勧める手紙を書き送りました。それが二通の『献金の手紙』です。その中でパウロは、「惜しんでわずかしか種を蒔かない者は、刈り入れもわずかで、惜しまず蒔く人は、刈り入れも豊かなのです。各自、不承不承ではなく、強制されてでもなく、こうしようと心に決めたとおりにしなさい。喜んで与える人を神は愛してくださるからです」と、勧めるのでした。