神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み -『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰-7 問6 神性の内には、いくつの位格がありますか。

神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み

-『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰-7

 

問6 神性の内には、いくつの位格がありますか。

 

神性の内には、三つの位格、すなわち、父と子と聖霊があり、そしてこれら三つ〔の位格〕は、実体において同一、力と栄光において同等の、ひとりの神です。

 

〔今週の御言葉 マタイ281920節 父と子と聖霊なる神の守りと支えの中で〕

 

 聖書は神を唯一であると主張する一方で、その唯一の神が、「父・子・聖霊」の三位格、三位一体の神であることをも明らかにします。確かに「三位一体」という言葉は聖書の中にありませんが、唯一の聖なる神が「父・子・聖霊」なる神であることを明らかにします。主イエスは弟子たちに、「あなたがたは行って、すべての民をわたし弟子としなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授けなさい」と命じられました。そしてわたしたちはこの主イエスの宣教命令に基づいて、「父・子・聖霊」の名によって洗礼を授けられました。礼拝の最後で神の祝福が宣言されるとき、それは「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように」と宣言されます。なにより主イエスが洗礼を授けられたとき、天から父なる神の声が聞こえ、聖霊が鳩にように御子イエス・キリストの上に降ってきました。またわたしたちは神との交わりである祈りにおいて、「父なる神」に呼びかけて祈ります。その祈りを聖霊が執り成してくださり、神の右に座しておられる御子も執り成してくださるので、「主イエス・キリストの御名によって」祈ります。こうしてわたしたちの信仰生活は、三位一体の神によって守られ支えられているのです。