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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第82講:テサロニケ信徒への手紙 一 主の再臨を待ち望む生活への勧め 〔今週の御言葉 テサロニケ信徒への手紙 一 主の再臨を待ち望む生活への勧め〕

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

82講:テサロニケ信徒への手紙 一 主の再臨を待ち望む生活への勧め

 

〔今週の御言葉 テサロニケ信徒への手紙 一 主の再臨を待ち望む生活への勧め

 

 コリントで充実した伝道活動をしていたパウロは、わずか3週間で離れなければならなかったテサロニケの教会のことを心配していました。彼らが厳しい迫害の中に置かれていると聞いたからです。そこで自分の代わりにテモテとシラスを派遣して、教会の世話をさせていましたが、彼らがコリントにやって来ると、うれしい知らせをもたらしてくれました。テサロニケの人々は激しい迫害に屈することなく、堅く信仰に踏みとどまっていると聞いたからです。そこでパウロはそのことを称賛すると共に、これからも信仰の内に堅くとどまるようにと手紙を書きました。それが「テサロニケの信徒への手紙 一」です。パウロはその中で彼らからも質問にも答えました。主イエスの再臨は近いと信じて励まし合っていた彼らでしたが、その中から先に亡くなる者が出たのです。そこで再臨の前に死んでしまった兄姉は、御国に行くことができるのか心配になったのです。この疑問にパウロは明快に答えます。まず先に亡くなった彼らこそ、キリストの再臨においては、生きている者たちよりも先に復活し、天に引き上げられるのだと。そして再臨のことで心を騒がせて、心落ち着かずに生活している者たちに対して、落ち着いた生活をして主を待つように命じます。自分に課せられた働きを日々しっかり担って、自分の責任を果たしていくこと、これこそ再臨の主を待ち望むにふさわしい生活であると。それはわたしたちも同じです。