神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み -『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰-1 問1 人間の第一の目的は、何ですか。

問1 人間の第一の目的は、何ですか。

 人間の第一の目的は、神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとすることです。

 

〔今週の御言葉 1コリント1031節 神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする〕

 

 わたしたちの人生の目的は何か、人それぞれに答えるでしょう。確かに個々人が考える自分の人生の目的や目標は大きな違いがありますし、多くの人はそうした自分の目的や目標を目指して、日々を歩んでいるでしょう。しかし聖書は、そうした個々人の目的の違いを超えた普遍的な目的、共通の目標があると教えます。将来は医者になるとかといった個人個人の職業選択や、人の役に立つ働きをするという個人個人の人生目標を踏まえた、誰にとって共通する普遍的な目的があり、個々人のそれは実はその普遍的な目的を果たすための手段にすぎないと考えることができます。それが「神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする」ということです。わたしたちは自分の栄光を求めて生き、自分の栄華を追求するのではなく、自分を造られた神にすべての栄光を帰すと共に、その神を永遠に喜びとするのです。あなたの喜びは何でしょうか。わたしたちの真実の喜びの源は神にあります。神を喜びとする人生は、どんな苦境に出会い、どんな悲しみに打ちひしがれるとしても、そこで再び喜びを見い出し、喜びのうちに立ち上がっていくことができます。教理問答はそのことを、わたしたちが正しく「神を知る」ことと、「神に従う」ことだと語ります。どのような状況に置かれても、そこで「神を知り、神に従う」歩みをしているなら、「喜び」を見失うことなく、歩んでいくことができるのです。このような一年を歩んでいきましょう。