· 

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第39講:福音を告げ知らせながら(使徒言行録8章1~4節) 1月31日

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

39講:福音を告げ知らせながら(使徒言行録8章1~4節) 131

 

〔今週の御言葉 使徒8章1~4節 福音を告げ知らせながら

 

 ステファノの殉教を発端として突然エルサレム教会に対する大迫害が生じ、エルサレム教会の信徒たちは、何の用意もないまま着の身着のままで各地へと散らされて行きました。わたしたちにも同じことが起きたらどう反応するでしょうか。神はどうしてわたしたちを守ってくださらないのかと神を恨みますか。神はどうしてわたしたちにこのような苦難を与えられるのかと神を疑いますか。しかしエルサレム教会の信徒たちは散らされていったその地で、福音を告げ知らせていったのです。そこも安全でなくなるとさらに散らされた場所で、再び福音を宣べ伝えていきました。彼らは自分たちを守ってくださらない神を恨むことなく、自分たちにひどい目に遭わせる主をなじるということがないばかりか、逆にその主を告げ知らせ、福音を語り伝えていったのでした。自分たちがそのために安住の地から追い出され、流浪の身となって苦しむ原因となった福音をです。そしてそのことによって福音はエルサレムに留まるのではなく、各地へと宣べ伝えられていくことになりました。神はいわばこのような形で福音を世界へと広げて行かれたのでした。わたしたちが何かの困難に直面し、問題に悩まされるとき、それは神が何か新しいことを始めようとしておられることなのかもしれません。主が新しいことを開始される、そのための機会かもしれない、その信仰をもって、主の為さることに希望を抱いて、信じて歩んでいきましょう。