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1月27日(ルカ18章18-23節)

〔今週の御言葉-私訳と黙想 ルカ18章18~23節 貪りの心と生活からの解放〕

 さてある指導者が彼(イエス)にこう言いながら質問しました。「善い先生、わたしが永遠の命を相続するためには、わたしは何をしますか。」そこでイエスは彼に言いました。「どうしてあなたはわたしを『善い』と言うのですか。善い方は神お一人だけです。あなたは戒めを知っています。『姦淫するな』、『殺すな』、『盗むな』、『偽証するな』、『あなたの父と母を敬え』」しかし彼は言いました。「これらのすべてを、わたしは小さい時から守ってきました。」そこでイエスは彼に答えて言いました。「あなたはまだ一つ欠けています。あなたが持っているものをすべて売り、貧しい人々に分け与えなさい。すると天に財産を持つでしょう。そしてわたしについて来なさい。」

*( )は原文にないが説明のために付加したもの。

 

一人の指導者が主イエスの許に来て尋ねました。「永遠の命を相続するためには、わたしは何をしますか」と。豊かな富に恵まれていた彼でしたが、他の若者と違いそれを浪費するのではなく、遊び暮らすこともない堅実で真面目な生活をしていました。まさに模範的と言って良い彼に、しかし主は「あなたはまだ一つ欠けています」と言われました。小さい時から律法を完全に守り、完璧に行っていると自負していた彼にも一つ欠けた点があると。それが「貪り」でした。そしてこの貪りから解放され、自由にされるために彼に求めたことが、「あなたが持っているものをすべて売り、貧しい人々に分け与えなさい」ということでした。気をつけてほしいのは、わたしたちも同じように自分の全財産を貧しい人に施せば、永遠の命をいただけるということではないということです。たかがしれている自分の財産をすべて放棄することで永遠の命を得られるとしたら、それは比べものにならないほど大きな益です。ただ単に財産放棄しなさいということではなく、貪りの心から解放されなさいということが主眼です。それは財産を放棄したくらいでできることではありません。自分はどんなものを追い求めて毎日を生きているだろうか考え直す必要があります。あなたの心は何を求めて生きていますか。地上の財産ですか。それとも永遠の命ですか。