神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み -『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰- 問2 どうしたら神に栄光を帰し、神を喜びとすることができるかについて、 わたしたちを導くために、神はどのような規範を与えておられますか。

神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み

-『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰-

 

問2 どうしたら神に栄光を帰し、神を喜びとすることができるかについて、

わたしたちを導くために、神はどのような規範を与えておられますか。

 

神の言葉(それは旧約と新約の聖書に含まれています)が、どうしたら神に栄光を帰し、神を喜びとすることができるかについて、わたしたちを導く唯一の規範です。

 

〔今週の御言葉 ローマ10章8~17節 信仰と生活の唯一の規範としての聖書―2〕

 

 わたしたち人間の目的、それは「神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする」ことだと学びました。それではそのことを具体化するために、神はどのような規範を与えてくださったのでしょうか。それが聖書でした。わたしたちが罪から救われるために必要な知識は、特別啓示として様々に為されてきたものを、書物にまとめられました。そしてわたしたちが信じるべき事柄と、為すべき義務の規範として、すなわち「信仰と生活の唯一の規範」として聖書が与えられました。書かれた時代も文化も今日と大きく違う聖書は、必ずしも読みやすい書物ではありませんし、難解な個所もあります。しかしわたしたちが普通に読むことで、「救いに必要な、神とその御心についての知識」は明瞭に与えられます。聖書が神の言葉であることは、その内容の権威性と共に、聖霊がわたしたちの内に働いて証言してくださいます。またその内容を明瞭に理解し、信じることができるように、聖霊がわたしたちの心を照明してくださって、聖書を神の言葉として受け入れ、理解し、信じ、従うことができるようにしてくださいます。難解な個所については、より平易な個所によって解釈することが求められますが、それは聖書の著者が聖霊であり、霊感という方法で聖書を書かせられたものだからです。そして著者である聖霊が内容を開示してくださるのです。ですから聖書を読む時には、その内容を理解させてくださいと聖霊に祈り求めるのです。