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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第91講1:コリントの信徒への手紙 第二 「弁明の手紙」(2章14節~7章4節)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

91講1:コリントの信徒への手紙 第二 「弁明の手紙」(2章14節~7章4節)

 

〔今週の御言葉 コリント教会問題とパウロ

 コリントの信徒への手紙二は、五つの手紙が合成されたものと考えられています。偽使徒たちがパウロの悪評を流し、それに影響を受けたコリント教会の人々はパウロを偽使徒として敵対するようになります。そうしたコリント教会に書いたのが、『弁明の手紙』(2章14節~7章4節)でした。その後コリント教会を訪問しますが拒絶され、失意のうちにエフェソに帰還し、『涙の手紙』(10章1節~1310節)を書き送ると共にテトスを派遣します。その後パウロはエフェソを追放され、マケドニアに行き、テトスを待ちます。そしてテトスと再会し、コリント教会が悔い改めたとの喜びの知らせをマケドニアで受けます。そこでマケドニアから『和解の手紙』(1章3節~2章13節+7章5~16節)を書き送り、さらに『献金の手紙1』(8章1~24節)と『献金の手紙2』(9章1~15節)を書き送り、その後喜びのうちにコリントを訪問します。こうしてパウロが最初に書き送ったのは『弁明の手紙』(2章14節~7章4節)で、自己推薦して自分たちの力と業績を誇る偽使徒と対比して、自分を「あなたがたに仕える僕」だと語ります。「わたしたちは、自分自身を宣べ伝えるのではなく、主であるイエス・キリストを宣べ伝えています。わたしたち自身は、イエスのためにあなたがたに仕える僕なのです」と。そして「あなたがたも同じように心を広くしてください。・・・わたしたちに心を開いてください」と促します。