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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第90講5:コリントの信徒への手紙 第一(5)15~16章

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

90講5:コリントの信徒への手紙 第一(5)15~16章

 

〔今週の御言葉 コリントの信徒への手紙 第一(5)151222

 

 コリント教会の中には、キリストの復活、そしてわたしたちの復活を信じない人たちがいたようです。「死者の復活などない」と主張する人たちがいて教会を惑わしていました。パウロは「キリストが復活しなかったのなら、わたしたちの宣教は無駄」だと語り、「キリストが復活しなかったのなら、あなたがたは今もなお罪の中にあることになります」と明言しました。キリストの復活は、わたしたちの罪の贖いが成就して、罪の償いとしてのキリストの犠牲が神に受け入れられたことを意味します。もしキリストが死んだままであるとしたら、その犠牲は神に受け入れられず、わたしたちは依然として罪の中にあるのです。しかし神はキリストを復活されました。それによってわたしたちの罪に対する贖いが成就し、神に受け入れられたことを保証するものとなりました。このキリストの復活はわたしたちの初穂としての意味を持ちました。わたしたちもやがて復活するということを保証するものとなったのです。キリストの復活の信仰とわたしたち自身の復活の信仰は一体的なものです。キリストが復活されたことによって、わたしたちの上に重くのしかかり、わたしたちをがんじがらめにしている死を打ち破ってくださったのでした。キリストの復活を信じることはわたしたち自身の復活を信じることでもあります。そしてその約束が空しいものではないことを現すためにもキリストは死を打ち破って復活してくださったのでした。