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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第90講2:コリントの信徒への手紙 第一(2)4~6章

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

90講2:コリントの信徒への手紙 第一(2)4~6章

 

〔今週の御言葉 コリントの信徒への手紙 第一(2)4~6章

 

 コリントという町は町全体が淫靡な雰囲気に包まれた淫乱に満ちた町として知られていました。「コリント人のように生活する」という言い方は、淫乱な生活をすることを意味したほどで、町には千人もの神殿娼婦や男娼もいたとされています。このように町全体が淫乱のみなぎったような町で、キリスト者となった者の中には、前の淫靡な生き方を捨てきれない者がいたようで、「異邦人の間にもないほどのみだらな行い」があったとされており、父の妻を自分のものとする者や、娼婦を買春するといった者までいました。パウロはこうした人々を戒規にして、教会から締め出すように勧めますが、コリントの人々は従いませんでした。そこでパウロはあらためて、彼ら自身が聖霊の宮であり、聖霊を宿す神の神殿であることを想起させて、そうした淫乱な生き方を捨てて、聖なる者にふさわしい生き方をするように心を込めて勧めます。わたしたちは、神の御子キリストが御自身の貴い血によって贖われたキリストのもの(者・所有)であり、聖なる霊が宿る神殿です。ですからわたしたちも聖なる者にふさわしい生き方をすることが求められます。パウロは彼らに、自分の体をもって神の栄光を現しなさいと勧めますが、同じことがわたしたちにも勧められています。わたしたちも自分自身の内にある汚れた情欲を捨て去って、キリスト者と呼ばれるにふさわしい聖なる生き方が求められます。聖なる者として生きていきましょう。