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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第90講1:コリントの信徒への手紙 第一(1)1~3章

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

90講1:コリントの信徒への手紙 第一(1)1~3章

 

〔今週の御言葉 コリントの信徒への手紙 第一(1)1~3章

 

 第二回伝道旅行において1年半にわたって伝道したことによって生み出された教会がコリント教会でした。それなりの大きな規模の教会であったことが想像されますが、パウロがエフェソで伝道してとき、コリント教会の人がやって来て、教会の現状を訴えたようです。それぞれがアポロ、ケファ、パウロを担ぎ出して党派争いをしているということ、さらには自らを「霊の人」と称する一団が、自分たちは聖霊の特別な賜物に満ちていると驕り高ぶり、他の信徒たちを見下していたばかりか、教会に混乱をもたらしていたということをです。しかしパウロは、そもそも教会が四分五裂して、互いに争い合っている状況を指摘して、あなたがたはあいからわず「肉の人」ではないかと指弾します。もし本当に聖霊に満ちているなら、そもそも争いなど生じるはずがないからです。なぜなら聖霊は、わたしたちと神、そしてわたしたち相互を結び合わせていく愛の絆だからです。そしてなによりも一人一人が聖霊を宿す宮、神殿であることを覚えさせて、それにふさわしい生き方をおくるように勧めます。「あなたがたは、自分が神の神殿であり、神の霊が自分たちの内に住んでいることを知らないのですか。」同じことがわたしたちにも問われないでしょうか。「神の神殿は聖なるものだからです。あなたがたはその神殿なのです」とあります。わたしたちも自分が聖霊にお宿りいただくにふさわしい者として生きるようにと求められます。