神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み -『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰-8 問7 神の聖定とは、何ですか。

神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み

-『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰-8

 

問7 神の聖定とは、何ですか。

 

神の聖定とは、それによって神が、御自身の栄光のために、起こってくることは何事であれすべて前もって定めておられる、そのような御心の計らいに従った、神の永遠の計画です。

 

〔今週の御言葉 エフェソ1章4節 キリストにおける永遠の選び〕

 

 問7は聖定についてです。聖定は、三位一体の神(問6)とその神の歴史的御業である創造と摂理(問8)を結ぶ連結器の役割をします。永遠の神が、その永遠の御心において、歴史の中で実現していく創造と摂理の御業が、神の永遠の計画の中で「前もって定めておられる」御心の計らいとして為されたものであることを明らかにします。確かに起こり来る出来事の中には、これが果たして神の御手によってもたらされたものなのだろうかと疑念を抱くようなことも多々あります。自分個人だけでなく、世界に起こる様々な出来事に直面する中で、わたしたちは神への信頼と摂理に対する信仰を失いそうになります。紛争や戦争、内乱や弾圧はもとより、自然の脅威による災害にさらされる中で、またそれを見つめる中で、神の御手はどこにあるのだろうか、神はどのような計画を立てておられるのだろうかと疑念を抱くことがあります。しかしそうした脅威や困難を前にして、最終的には神が御自身が立てられた永遠の救いの計画を実現するために、すべての物事を配慮し、為さしめておられるのだということを、堅く信じて揺るがせられないようにしていきたいと思います。「天と地とその中にあるすべてのものを、その永遠の熟慮と摂理とによって今も保ち支配しておられる」永遠の御父により頼んで、「この悲しみの谷間へいかなる災いを下されたとしても、それらをわたしのために益としてくださること」を疑わないのです。