神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み -『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰-6 問5 ひとりより、多くの神々がいますか。

神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み

-『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰-6

 

問5 ひとりより、多くの神々がいますか。

 

ただひとり、生ける、真の神がおられるだけです。

 

〔今週の御言葉 申命記6章4、5節 一貫して変わることがない生ける唯一の神〕

 

 旧約聖書においては徹底して神は唯一であることが主張されました。それが多神教の世界の中にあったイスラエルの民が、真の神を正しく知るために必要なことでした。主イエスも最も重要な掟として神を愛することと隣人を自分のように愛することを語る前に、「聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一である」と宣言され、だから「あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」と。神が唯一であるということは、単に神が単一の神、一人の神ということを意味するものではなく、歴史を通じて一貫し、途中で変わることがない、一貫したお方だということを意味しています。昨日も今日も変わることがない方だからこそ、心から信頼して寄り頼んでいくことができるのです。唯一の神とは、一貫した不変の神であるということです。だから生ける神でもあります。父と子と聖霊の生きた愛の交わりの中にあって、御自身自身の中で愛の豊かな交わりの中に生き、関わっておられるということです。唯一の神とは、孤独の神ではないのです。ただお一人でありながら、そこで生きた愛の交わりの中で生きておられるからです。そしてこの神が一貫しているというのは、契約の神だからです。御自身が与えた契約を最後まで守り抜くお方、だからこそわたしたちはこの方に心からの信頼を寄せて、どんな困難の中にあっても生きていくことができるのです。この神が守り抜いてくださるからです。