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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第77講:熱心に御言葉を受け入れ(使徒言行録17章1~15節)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

77講:熱心に御言葉を受け入れ(使徒言行録17章1~15節)

 

〔今週の御言葉 使徒17章1~15節 熱心に御言葉を受け入れ

 パウロが語る主イエスの福音は、主イエスがわたしたちの罪のために十字架にかけられて苦しめられ、殺され、死に、しかしその死から復活されたということでした。「メシアは必ず苦しみを受け、死者の中から復活する」ということ、そして「このメシアはイエスである」ことこそが、主イエスの福音なのでした。パウロはこのことを旧約聖書を引用しながら説明します。その話を聞いた多くのユダヤ人たちが、その聖書をよく知り、日ごろから聖書を読んでいました。ところがそこで証しされた救い主・メシアを目の前にしながら、その方を受け入れることなく、拒否してしまいました。しかしその中でただベレアのユダヤ人だけは、この救いにあずかることができました。この違いは何でしょうか。それは彼らが御言葉の前に心を開いて、それを「素直」に聞いたからでした。「ここのユダヤ人たちは、テサロニケのユダヤ人たちよりも素直で、非常に熱心に御言葉を受け入れ、そのとおりかどうか、毎日、聖書を調べていた」とあります。「論語読みの論語知らず」にならないために、聖書を読みながら、聖書を知りながら、その恵みに少しもあずかることがない、ということのないように、わたしたちに必要なことは、この御言葉に対する「素直」さではないでしょうか。語られ、読まれる御言葉の前に、心を開いて、それを素直に受け入れることで、そこから溢れ出る豊かな恵みと祝福にあずかる者とされていきたいと思います。