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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第75講:教会を建て上げる務め(使徒言行録16章11~24節)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

75講:教会を建て上げる務め(使徒言行録161124節)

 

〔今週の御言葉 使徒161124節 教会を建て上げる務め

 紫布を商うリディアとその家族、悪霊に憑りつかれていた少女、看守とその家族、それがフィリピ教会でした。しかしこの教会は、これからのパウロの働きを支えていくことになります。各地で福音宣教の妨害に出合い、苦労するパウロを、物心両面から援助する教会となります。福音宣教の働き、教会を建て上げる働きは、一人の力で果たすことではなく、共に奉仕する働き人たちの協力の中で為される共同の働きです。「わたしたちは、与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っています。」そこではそれぞれに賜物を与えられた一人一人が、それぞれの賜物を出し合いながら、互いを補い合って建て上げていきます。そこでは一人一人の賜物と働きが重要です。一人欠けても全体は立ち上がっていきません。「神が各自に分け与えてくださった信仰の度合いに応じて」与えられた賜物を持ち寄ることで、教会は建て上げられていくからです。賜物が与えられていない人も一人もいません。「“霊”は望むままに、それを一人一人に分け与えてくださる」からです。「キリストの体」である教会は、多くの部分から構成されますが、「体のすべての部分の数は多くても、体は一つ」です。そして「すべての部分が同じ働きをしていないように、わたしたちも数は多いがキリストに結ばれて一つの体を形づくっており、各自は互いに部分なのです。」教会を建て上げていくという務めのために、それぞれが自分自身を献げてください。