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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第74講:教会を建て上げる働き(使徒言行録16章3~10節-2)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

74講:教会を建て上げる働き(使徒言行録16章3~10節-2)

 

〔今週の御言葉 使徒16章3~10節 教会を建て上げる働き

 

 使徒言行録の著者であるルカは、パウロをとおして信仰に導かれると、パウロと共に福音宣教の働きを支えるようになります。ルカの働きは、自分自身が前面に出て何かの働きをするというよりも、パウロたちの働きを支えて援助するという働きを果たしていきます。テモテが問題の生じた教会にパウロの代理として派遣されたり、パウロが去った後の教会の形成と福音宣教を任せられていくのに対して、ルカはさらに隠れた働きでした。そうした使徒たちや福音宣教者たちの働きを背後から支えていくという、より目立たない働きですが、ルカは自分に与えられた召しと賜物がなんであるかをわきまえて、「自分の分」を越えることなく、自分に見合った働きを果たしていきました。こうしてパウロの宣教チームには複数の働き人たちがいたわけですが、それぞれの賜物と働きが生かされて、あたかも「一つ」の働きを果たしているかのように為されていきました。教会の働きも同じです。ある一人の人の働きだけが突出して用いられるのではなく、その人を支える多くの人たちの支えがあり、協力があって、その人の働きが生かされていきます。また教会に集う一人一人にもそれぞれに賜物を与えられており、それらが相補い合うようにして働かれていくとき、教会は建て上げられていくのです。あなたにもあなたにふさわしい賜物が与えられ、働きが委ねられています。それを主のために、教会で生かして用いていってください。