十字架上の七つの言葉

〔今週の御言葉 十字架上の七つの言葉〕

 

 主イエスはいばらの冠をかぶらせられ、むごい鞭打ちを受けて血だらけになり、重い十字架の横木を担がされて、エルサレムの道を刑場まで歩かせられ、倒れるたびに情け容赦なく鞭を浴びせられ、嘲り笑う人々の中を進んで行かれました。そして両手両足に釘を打ち付けられると、横木を縦木と組み合わせて十字架につけられました。その十字架上で主イエスは次の言葉を語られました。自分を十字架につけ、嘲っている人々のために「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」と。隣の罪人に向かって「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と。母マリアに向かって「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です。」弟子のヨハネに向かって「見なさい。あなたの母です」と。そして十字架における苦悶が絶頂に達する中で、父なる神に向かって「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」と。そして「渇く」「成し遂げられた」「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます」と語られたのでした。これらはいずれも、激しい苦痛のただ中にあってもなお罪に生きる人々や母マリアに対する配慮を向けられたものであり、十字架の苦しみがどれほど深いものであるかを示しています。全人類の罪を背負って、身代わりとなって責め滅ぼされる御子の霊的・精神的・身体的苦悶がどれほどのものであったかを示しています。そしてその贖いの業を達成された末、息を引き取られたのでした。