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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第68講:神の国に入るまでの苦しみ(使徒言行録14章19~26節)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

68講:神の国に入るまでの苦しみ(使徒言行録141926節)

 

〔今週の御言葉-私訳と黙想 使徒141926節 神の国に入るまでの苦しみ

 

 イコニオンではあやうく石打ちに遭いそうになり、難を逃れてリストラに着きました。ところがそこでついにパウロは石打ちに遭い、人々は「死んでしまったものと思って、町の外に引きずり出し」ます。ところがその後に弟子たちが取り囲むと「パウロは起き上がって町に入って行った」のでした。なんだ、大したことなかったのかと考えるわたしたちですが、それは違います。パウロはここで人々が死んだとみなすほど、まさしく瀕死の重傷を負ったのでした。ほとんど死にかけていたのでした。それがすぐに起き上がれたのは、主イエスの復活の命の力が彼に働いたからです。パウロは死んだふりをしたのではなく、事実死にかけていました。しかしそのパウロを復活の主イエスが奇跡的に癒し、即座に力を与えて起き上がらせたのです。そこに主イエスの守りを見ることができます。そのパウロが再びリストラを訪れると、「神の国に入るには、多くの苦しみを経なくてはならない」と、これからも信仰に踏みとどまるように励ますのでした。わたしたちはパウロにように石打ちに遭うことはないかもしれませんが、信仰ゆえの困難や問題に直面することがあり、時にはそのために立ち往生してしまったり、倒れ伏してしまうこともあるでしょう。しかしまさにそのような時こそ、復活の主イエスの力が弱いわたしたちの内に生きて働かれる機会となります。「力は弱さの中でこそ十分に発揮される」ことを覚えていきましょう。