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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第67講:神の摂理に対する信頼(使徒言行録14章11~18節)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

67講:神の摂理に対する信頼(使徒言行録141118節)

 

〔今週の御言葉 使徒141118節 神の摂理に対する信頼

 

 リストラで足の不自由な人が癒されたのを見た群衆は熱狂し、パウロたちを神々だと言って礼拝を捧げようとします。それに驚いたパウロたちは、彼らの中に分け入って、自分たちはただの人間に過ぎないと語るとともに、まさしくこうした偶像礼拝をやめさせるためにまことの神を語るために来たのだと弁明します。その神こそ、「天と地と海と、そしてその中にあるすべてのものを造られた方」です。その神は「ご自分のことを証し」して、わたしたちに「恵みをくださり、天からの雨を降らせて実りの季節を与え、食物を施して、あなたがたの心を喜びで満たしてくださっている」のだと。このようにわたしたちは、神の摂理を信じています。しかし時にはその摂理の御業が信じられなくなる時があります。神が為さることが受け入れられず、なぜ神はこのようなことをされるのかと苦しむことがあります。一生懸命に祈ったのに、それとは違う答えを与えられて戸惑うこともあります。何より「とげ」と言えるような肉体的・精神的苦痛を与えられ、それが取り去られることなく、恒常的に苦しみ続ける中で、なぜですかと問うことがあります。しかしまさにそのような状況の中でこそ、神の摂理を信頼していきたいと思います。その中にはわたしたちには受け入れがたいものがある場合もありますが、それもわたしに必要なものだから神がお与えになられたのだと信頼して、それを受け入れ、従っていく者でありたいと願います。