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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第65講:主を頼みとして勇敢に(使徒言行録14章1~7節)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

65講:主を頼みとして勇敢に(使徒言行録14章1~7節)

 

〔今週の御言葉 使徒14章1~7節 主を頼みとして勇敢に

 

 アンティオキア、イコニオン、リストラとパウロの福音宣教は続きますが、そこでの反発は厳しく、迫害は徐々にきついものとなっていきました。そのような困難な状況にあってもパウロが「勇敢に」主イエスの福音を語ることができたのは、彼が「主を頼みとして」いたからでした。彼自身が強靭な精神の持ち主で、どんな困難にも苦も無く乗り越えられたというのではありません。彼が人一倍精神力が強くて、どのような迫害にも耐えることができたということではありません。パウロが福音宣教のために受けた困難は、人一倍以上のものでしたが、それに耐えることができたのは彼自身の持つ強さによるのではなく、彼が誰よりも主イエスを頼みとし、頼りとしていたからでした。そして何よりもパウロの強さの秘訣は、「わたしはあなたと共にいる」と約束してくださる主イエスの臨在でした。たとえ「死の一歩手前」というような状況においても、主が共にいてくださるなら「何をか恐れんや」です。どんな困難に直面しても、主が共にその困難を担ってくださいます。どんな問題に立ち往生するとしても、主が共にいてその問題を乗り越えさせてくださいます。何よりもそこで自分は一人ではない、主が共にいてくださるということが、わたしたち自身を強めるのではないでしょうか。たとえ死の先を踏み行くときも、そこにも主は共にいてくださいます。新しい一週間も主が共にいてくださいます。主を頼りとしましょう。