エフェソ1章3~14節 聖定と神の恵みの選びによる救いの計画

【今週の御言葉:エフェソ1章3~14節 聖定と神の恵みの選びによる救いの計画】

今日わたしたちはコロナ禍の最中にあって、これまでの生活が一変した状況に置かれています。そしてそうした目の前で起こる出来事に心が振り回され、右往左往してしまう弱さを抱えて生きています。しかしそうしたわたしたちの毎日そして人生が、歴史を貫き、さらには永遠にまで貫かれていく一つの壮大な「神の救いの計画」の中に置かれていることに思いを向けて、神を信頼して日々を営んでいただきたいということでしばらく「恵みの契約」を含む「神の救いの計画」の全体をお話ししたいと思います。神はこの世界を創造し人間を創造されると、まず最初に「命の契約」を結ばれました。しかし人間はこの契約に違犯してしまい罪に堕落してしまった、そこで神が立てたのが「恵みの契約」でした。堕落した人間に神は救いの約束をしてくださり(原福音)、さらにはこの世界そのものとも契約を結んで、この世界を保持していく約束をされました(自然契約・ノア契約)。しかしそうした出来事の前に、神は御自身の意志に基づく永遠の計画をあらかじめ定められました。それを「聖定」と言います。そして神はこの「聖定」を実現するために天地創造の前に父と御子との間に「贖いの契約」を結ばれました。わたしたちの救いの核心、中心である「恵みの契約」は、これらの「聖定・贖いの契約・原福音・自然契約」を踏まえて与えられた契約でした。