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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第62講:罪の赦しの福音(使徒言行録13章26~41節)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

62講:罪の赦しの福音(使徒言行録132641節)

 

〔今週の御言葉 使徒132641節 罪の赦しの福音

 

アブラハム以来の歴史をたどったパウロの説教は、その歴史の目的が「救い主イエス」の派遣にあり、この方の十字架の死と復活によって「罪の赦し」が宣言され、「信じる者は皆、この方によって義とされる」と語りました。ここにイエス・キリストの福音の真髄が述べられています。「モーセの律法では義とされえなかったのに、信じる者は皆、この方によって義とされる」のだと。そしてそのことの確証が、罪のなかった主イエスの十字架による死と復活であると語ります。それは主の十字架による罪の贖いが、その死と復活によって成就したということでした。主イエスの十字架、それは神の呪いの木による死であり、神の呪いと裁きによって処刑されたことを意味しました。その呪いの木に罪のない方がつけられ、死ぬことで罪の贖いは実現しました。しかしそれでそのまま死んだままであったら、その死は無意味です。死から復活されたからこそ、その死が罪の贖いとして神に認められ、罪の刑罰が完全に済んで、受け入れられたことになります。復活なくして罪の贖いもありませんでした。しかし主イエスは罪と死を打ち破って復活されました。この死からの復活こそが、主イエスの十字架による罪の贖いが成就したことのしるしでした。このことによって、「この方による罪の赦しが告げ知らされ、モーセの律法では義とされえなかったのに、信じる者は皆、この方によって義とされるのです。」この福音を受け入れましょう。