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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第58講:御使いによるペトロの救出(使徒言行録12章1~23節)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

58講:御使いによるペトロの救出(使徒言行録12章1~23節)

 

〔今週の御言葉 使徒12章1~23節 御使いによるペトロの救出

 

 ヘロデ・アグリッパによって、ヤコブが処刑され、ペトロも逮捕、投獄されます。しかしその後は、二人は両極端の結果を迎えます。ヤコブは殺され、ペトロは救出されました。ここにはどのような違いがあるのでしょうか。神はペトロは助けたけれど、ヤコブは見捨てたのでしょうか。あるいはペトロの時には神の守りがあったけれど、ヤコブにはなかったということでしょうか。しかしこのとき救出されたペトロも、やがて殉教します。殉教したという点では二人は同じでした。こうして二人とも、生きることにおいても、死ぬことにおいても、主を証しし、主の栄光を現したのでした。永遠の命の幸いに生きているわたしたちにとっては、地上でのあれこれの出来事が神の守りと直結するわけではありません。問題から守れることも、そうではないことも、神の守りですし、病気になることも、それがいやされることも神の守りの中にあります。神の守りとは、わたしたちが目先の問題から守られるということではなく、それによって神の栄光が現されるということに目的があります。わたしたちにとって「生きるとはキリスト、死ぬことも益」なのです。そしてそのために神は御使いをお遣わしになります。小さい者のために御使いを遣わされる神は、わたしたちのためにも御使いを遣わして、日々に守ってくださっているのです。目に見えない御使いによって守られていることを感謝し、神を信頼して歩んでいきましょう。