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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第53講:異邦人に対する聖霊降臨(使徒言行録10章34~48節)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

53講:異邦人に対する聖霊降臨(使徒言行録103448節) 8月8日

 

〔今週の御言葉 使徒103448節 異邦人に対する聖霊降臨

 

 「神が清めたものを、清くないなどと、あなたは言ってはならない」と厳命されたペトロは、「神は人を分け隔てなさらない」ことを理解し、異邦人をも受け入れられることを了解しました。そこでペトロは、地上を歩まれた主イエスご自身の生き方を振り返ります。「イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、悪魔に苦しめられている人たちをすべていやされました。」悪魔に苦しめられている、つまり「汚れている」と社会から排除された人々と交わりを持たれ、彼らに手を差し伸べて彼らを助け、彼らの友となって歩まれた方でした。主イエスがそのような人々を受け入れられたのは、彼らの罪や汚れはどうでもよいとしたのではなく、彼らの罪と汚れをご自分のものとして受け入れ、それを代りに背負い、罪と汚れを徹底的に処理することによってでした。「人々はイエスを木にかけて殺してしまいました」。主イエスは十字架にかけて殺された、そして「三日目に復活」されたことこそ、福音の中心です。「そして十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました」。だから「この方を信じる者はだれでもその名によって罪の赦しが受けられる」のです。神は「隔ての壁」を、キリストの十字架によって打ち砕き、隔てられている両者を「一つ」にしてくださいます。わたしたちの交わりの中に「隔ての壁」があるなら、キリストの十字架によって打ち砕かれて、真の交わりが成り立つように求めていきましょう。