創造から終末に至る神の救いの計画 第31講:祈祷の生活の規範としての「主の祈り」 ルカ11章1~4節

創造から終末に至る神の救いの計画

31講:祈祷の生活の規範としての「主の祈り」 ルカ11章1~4節 7月25

 

【今週の御言葉 ルカ11章1~4節 祈祷の生活の規範としての「主の祈り」】

祈祷は、神に自分の必要を知っていただくためのものではなく、逆に自分が自分自身の本当の必要を知り、神から与えられる答えを心から受け入れて、従うようになるためのものです。わたしたちの必要の全てを既に知っておられる父に、それでもなお祈るのは、そのためです。そこで大切なことは、わたしたちの祈りが神の御意志と一致する、神の御旨を祈るようになるということです。古い自分のままのわたしたちは、自分自身の願望や思いに捕らわれていて、それに執着したまま、自分の思いの奴隷となっています。そこからわたしたちを解放し、真に神の御意志を喜び、従い、行う者となるために祈りがあります。そこでわたしたちは様々に祈りますが、そのわたしたちの祈りの模範として、主は御自身の祈りを与えてくださいました。「主の祈り」は、主の弟子たちのために定められた祈りであり、主の弟子たちが集まる時に共に祈る祈りとしてお与えくださった祈りですが、同時にそこで主イエスは御自身の祈りの秘密、祈りの秘訣をも教えてくださいました。それは神を「アッバ、父」と呼んで、神の子として天の父に祈り、願い、求めるということです。そこには素朴な信頼があります。父は自分に本当に必要なものはちゃんと用意してくださる。自分のために最善を為してくださるという信頼です。そのような信頼の中で祈るのが、「主の祈り」の極意です。わたしたちはこのような信頼の中で、祈り求めていきましょう。