創造から終末に至る神の救いの計画 第17講:「キリストの霊」の降臨 使徒言行録2章1~21節

 

 

創造から終末に至る神の救いの計画

17講:「キリストの霊」の降臨 使徒言行録2章1~21節 (5月23日)

 【今週の御言葉 使徒言行録2章1~21節 「キリストの霊」の降臨】

 

ペンテコステに際して約束の聖霊が降臨しました。そこでわたしたちはペンテコステを聖霊降臨日と混同しますが、そこに聖霊降臨の意味はなく、五旬祭という意味です。それは本来新穀を献げて収穫を感謝する祭でした。その祭の最中に聖霊が降臨したのですが、それはたまたまそうだったとか、偶然そうなったということではなく、神はあえて収穫を感謝する祭に際して、聖霊を降臨されたのでした。それはこれ以降聖霊が結ぶ実が豊かに収穫されることを約束されることを意味するからでした。この日を境として聖霊の力を与えられた教会は、地の果てに至るまで福音を宣べ伝えていくようになりますが、そこには伝道の実り、宣教の収穫が約束されているということです。そこで降された聖霊は、わたしたち信仰者を生かす命です。わたしたちは、聖霊を与えられることによって、古い人が死に、キリストに結ばれた新しい人として新しく生まれ変わります。命に至る真実の悔い改めによって真実の信仰に至り、神の前に義とされ、神の子とされ、それにふさわしく聖とされていきます。地上にある間の一生涯がその戦いであると言ってよいでしょう。そうして次第次第に古い人に死に、新しい人に生きる者として、成長し続けていくのです。その間には心挫けることも起こり、倒れ伏してしまうこともあるかもしれません。しかし命を造り出す霊がわたしたちの内にあってわたしたちを内側から強め、支えてくださいます。