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聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解) 第44講:心の目が開かれたサウロ(使徒言行録9章10~19節)

聖霊の力による使徒の働きと教会の発展(使徒言行録講解)

44講:心の目が開かれたサウロ(使徒言行録9章1019節) 3月7日

 

〔今週の御言葉 使徒91019節 心の目が開かれたサウロ

 

 幼少より毎日律法を学び、聖書を研究し続けてきたサウロでしたが、それによってイエス・キリストに出会うことはできませんでした。「今日に至るまで、古い契約が読まれる際に、この覆いは除かれずに掛かったまま」であり、「モーセの書が読まれるときは、いつでも彼らの心には覆いが掛かって」おり、「福音に覆いが掛かって」いるため、「信じようとはしないこの人々の心の目をくらまし、神の似姿であるキリストの栄光に関する福音の光が見えないように」されていたからでした。しかし「『闇から光が輝き出よ』と命じられた神は、わたしたちの心に輝いて、イエス・キリストの御顔に輝く神の栄光を悟る光を与えてくださいました。」ですから「主の方に向き直れば、覆いは取り去られます。」こうして「わたしたちは皆、顔の覆いを除かれて、鏡のように主の栄光を映し出しながら、栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます。」そして「これは主の霊の働きによることです。」聖書を専門的に学び、学問的に研究しても、それで真理に到達できるわけではありません。心から信じる気持ちで、従順に聞き従おうとするところに聖霊は生きて働いて、わたしたちの心の目を開き、聖書を通して福音の真理に行き着かせてくださいます。聖霊の照明のないところではわたしたちは聖書を神の言葉として理解することができません。聖霊が心を照らして、霊的真理を悟ることができるように求めていきたいと思います。