創造から終末に至る神の救いの計画 第11講:「恵みの契約」と「神の国」エレミヤ31章31~34節  (11月8日)

創造から終末に至る神の救いの計画

11講:「恵みの契約」と「神の国」エレミヤ313134節  (11月8日)

 *説教スケジュールの関係で、11講、12講は13講の後に出します。

【今週の御言葉 エレミヤ313134節 「恵みの契約」と「神の国」】

 

ダビデ王国は滅亡し、ユダの民は約束の地から追い出されました。それはアブラハム契約とダビデ契約の破棄であり、その理由は彼らが律法を遵守しなかったためで、それはモーセ契約の違反でした。こうしてイスラエルに対する三つの契約が反故にされてしまいました。しかし神はそれと前後して「新しい契約」を約束されました。それはこれまでの契約のように実行することにおいて効力のないものではなく、律法を心に書き記すことによって、再び「わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる」と約束するものでした。そしてこの「新しい契約」を成就する「ダビデの子」の到来が約束されました。それが「モーセのような預言者」であり、「ダビデの子」であるイエス・キリストでした。イエス・キリストは「新しい契約」を成就するメシア・救い主としてこの世においでくださり、十字架の贖いと復活によってわたしたちの罪と死の鎖を打ち破り、昇天して神の右に着座し、御自身が開始された「神の国」、すなわち神によるイスラエルの王的支配を樹立することによって、「永遠の王国」の約束だったダビデ契約を成就し、約束の地を与えるというアブラハム契約を実現し、聖霊によってわたしたちの心を新しくして律法を守り行う力を与えられることによってモーセ契約をも成就してくださいました。わたしたちは終末における完成の時までこの世界を支配しておられる主が、おいでになる再臨を待ち続けているのです。