創造から終末に至る神の救いの計画 第10講:キリストの贖いによる「恵みの契約」の成就 ローマ5章12~21節 (10月25日、宗教改革記念礼拝)

【今週の御言葉 ローマ5章1221節 キリストの贖いによる「恵みの契約」の成就】

 

 キリストの十字架の死と復活によるキリストによる贖いによって、わたしたちに永遠の命が与えられることになりました。永遠の命は、本来「命の契約」において完全な服従を達成することにより、「義」を獲得することによって得られるものでした。しかし最初の人間はそれに失敗し、「義」を得られなかったばかりか、逆に堕落し、罪の償いが必要になりました。そこでこの罪の償いを果たしてくださったのがイエス・キリストで、それにより贖いが成就しました。そればかりかイエス・キリストは、わたしたちの先祖が失敗した完全な服従による完全な「義」をも獲得してくださいました。そしてこの「キリストの義」を信仰によって与えられることで、わたしたちに永遠の命が与えられるものとなりました。これにより「命の契約」が成就し、わたしたちには「恵みの契約」として成就しました。つまり「命の契約」が要求することを、キリストがわたしたちの代わりに実現してくださることで、そこで達成された「キリストの義」を信仰によって得るようにしてくださった、それが「恵みの契約」であるわけです。わたしたちが「信仰によって義とされる」とは、わたしたちが果たしたわけではない、キリストが果たしてくださった「キリストの義」をまとうことで、「義と認められる」ことによります。このようにキリストが「命の契約」を成就してくださったことによって、わたしたちには「恵みの契約」が成就したのでした。