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5月24日(使徒言行録7章9〜16節)

〔今週の御言葉-私訳と黙想 使徒7章9~16節 ヨセフと共にいた臨在の神〕

 ところでこの族長たちはヨセフをねたみ、エジプトに売りました。しかし神はずっと彼と共にいました。そして彼(神)はあらゆる艱難から彼(ヨセフ)を救い出しました。そして彼(神)はエジプトの王ファラオの前で、彼(ヨセフ)に恵みと知恵を与えました。そして彼(ファラオ)は彼(ヨセフ)をエジプトと彼(ファラオ)の家のすべてを支配する者に任命しました。ところがエジプトとカナンの全体の上に飢饉が起こり、激しい艱難が臨みました。それでわたしたちの父祖たちは食料を見つけられなくなりました。そこでヤコブはエジプトには穀物があると聞いて、まずわたしたちの父祖たちを遣わしました。そして二回目の時に、ヨセフは彼の兄弟たちに打ち明け、ヨセフの一族のことがファラオに知られました。そこでヨセフは使いを出して、彼の父ヤコブと75人の一族全員を呼び寄せました。そこでヤコブはエジプトに下り、彼自身もわたしたちの父祖たちも死にました。そして彼らはシケムに運ばれました。そしてアブラハムがシケムの中でハモルの子たちから銀の代金で買った墓の中に安置されました。

 

神がヤコブに約束した、「見よ、わたしはあなたと共にいる」という約束は、ヨセフにも受け継がれていきます。ヤコブに対して「苦難の時わたしに答え、旅の間わたしと共にいてくださった神」は、その子ヨセフに対しても同じ祝福を与えられました。最初はヤコブの寵愛する遺産相続人、しかしそこから一転して奴隷へ、さらには囚人へ、そして今度はエジプトの宰相へと変転目まぐるしい人生を送りますが、そこで苦しむヨセフと共にいて、彼を祝福していかれました。「主が共におられ、主が彼のすることをすべてうまく計らわれる。」これがヨセフの人生を貫いていった祝福でした。そこでヨセフは自分に悪事を働いた兄たちに対して、「あなたがたはわたしに悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、多くの民の命を救うために、今日のようにしてくださった」と語ることができました。「神はヨセフを離れず、あらゆる苦難から助け出して」くださいました。いつでも、どこでも、呼び求めれば応えてくださる神は、どのような苦難と悩みの中においても、そこに共にいて、わたしたちを守り抜いてくださるばかりか、わたしたちに降りかかる災いを幸いに、呪いを祝福に、悪を善に変えてくださって、わたしたちを守ってくださる神なのです。そのような神が、ヨセフと共にいて彼を祝福し、守られたように、わたしたちとも共にいて、わたしたちをあらゆる苦難から救い出し、災いを祝福に変えて、守ってくださるのです。