· 

4月12日(使徒言行録5章33〜42節)

〔今週の御言葉-私訳と黙想 使徒5章33~42節 辱めを受けるに値する者に

 しかし聞いた人々は激怒し続け、彼らを殺そうと思いました。ところが最高法院の中でガマリエルという名のファリサイ派の人で、すべての民の間で尊敬されていた律法の教師が立ち上がり、この人たちをしばらく外に出すように命じました。そして彼は彼らに向かって言いました。「イスラエルの人たち、あなたがたがこれらの人々に何を行おうとしようとしているかについては、あなたがた自身、気をつけなさい。というのは、これらの日々の前にテゥダが立ち上がり、自分自身が何者かであるように言いました。およそ四百人の数の男たちが彼に従いました。彼は殺され、彼に従っていた人々もすべて散らされました。そして彼らは何もなりませんでした。この人の後に、ガリラヤのユダが、住民登録の日々に立ち上がり、彼の後に従う民衆が反乱を起こしました。しかし彼もまた滅び、彼に従った人々はすべて散らされました。そこでわたしは今、あなたがたに言います。これらの人々から離れなさい。そして彼らを放っておきなさい。もしこの計画あるいはこの働きが人間から出たのであれば、自滅するでしょう。しかしもし神から出たものであれば、あなたがたは彼らを滅ぼすことはできないでしょう。あなたがたが神と戦う者たちにならないためです。」そこで彼らは使徒たちを呼び寄せ、(皮をはぐほど)鞭打ちをしてから、イエスの名によって語らないように命じて、彼らを釈放しました。そこで彼らは最高法院の前から退出していきました。彼らが(イエスの)名のために辱められるにふさわしいと認められたことを喜びながら。そして彼らは毎日、神殿の中でも、そして家々でも、キリスト・イエスを教えることと、その福音を宣べ伝えることをやめませんでした。

 

使徒たちは力強く主イエスを証ししましたが、「聞いた人々は激怒し続け、彼らを殺そうとしました。最高法院は、彼らの発言に理性を失い、怒り狂って彼らを処刑しようといきり立ってしまったのです。今や使徒たちは、絶体絶命の危機に陥ってしまったのでした。ところがここで窮地に陥った使徒たちのために、意外なところから救いが起こされていきます。使徒たちに敵対する人々の中から、ファリサイ派の律法学者ガマリエルが発言し、彼の意見が受け入れられて、使徒たちは窮地を脱することになるのです。神は、彼らが殺されそうになる危機のただ中で、何と彼らに敵対する者たちの中から彼らを救い出す者を立てられたのでした。神は、わたしたちの思いを越えた方法で、意外なところから救いを起こし、助けを与えてくださることもあります。わたしたちは、このことによって、神の助けと守りとがどのように与えられるのかを深く教えられます。それはわたしたちの思いを越え、予想をはるかに越えたところからも、もたらされるものなのです。だから事態がますます悪化する現状を見つめ、困難な事態に置かれていくとしても、そこでなおそこからの救いと守りを与えることのできる生ける神に信頼し、神が神ご自身の方法で生きて働きてくださることに信頼していきたいものです。厳しい現実を前にしても、そのような神への確かな信頼の中で困難な事態の中をくぐり抜けていく信仰を与えられていきたいです。