8月2日(ルカ7章11~17節)

〔今週の御言葉-私訳と黙想 ルカ7章11~17節 最後の希望に対するしるし〕

 そして翌日、彼(イエス)はナインと呼ばれている町に行くということがありました。そして彼の弟子たちと多くの群衆が彼と一緒に行きました。彼が町の門に近づいた時、見なさい。母親の一人息子が死んでしまい、運び出されているところでした。彼女は(これまでずっと)寡婦でした。そして町のたくさんの群衆が彼女と一緒にいました。そこで主は彼女を見て、彼女のことを(内臓がゆすぶられるほど)深く憐れみ〔かわいそうに思い〕ました。そして彼女に、「泣くのはやめなさい」と言われました。そして棺に近づいて触りました。そこで(棺を)担いでいた人たちは立ち止まりました。そして「若者よ、わたしはあなたに言う。起き上がりなさい」と言われました。するとその死人が起き上がり、話し始めました。そこで彼(イエス)は彼(若者)を彼の母親に渡されました。そこで恐れがすべての人々を襲いました。そして彼らは神を賛美しながら、「わたしたちの間に偉大な預言者が起こされた」とか、「神がご自分の民を顧みてくださった」と言いました。そして彼(イエス)についてのこの言葉〔評判〕は、ユダヤの全土や近隣の全域に広まっていきました。

 ( )は説明のために付加した言葉で原文にはない。〔 〕は別の訳。

 

 ナインで主は深い悲しみに包まれた葬列に出会います。それは寡婦の一人息子の葬列でした。天涯孤独となった寡婦の、一人息子を亡くした深い悲しみと痛みに、多くの人が同情しました。その母親のことを「(内臓がゆすぶられるほど)深く憐れみ〔かわいそうに思〕」われた主は、その棺に手をかけて葬列をとどめます。そして若者に語るのでした。「起き上がりなさい」と。「するとその死人が起き上がり、話し始めました。」わたしたちの人生も、死に向かって進む葬列に他なりません。そしてそれを押しとどめることができる人は一人もいません。ただ主イエスお一人だけが、その葬列の前に立ちはだかってくださり、行列を押しとどめてくださいます。自らにわたしたちの死を負わせることで、わたしたちの死を死んでくださり、その死を打ち破ってくださいました。この復活の主のゆえにわたしたちに希望が与えられました。死で終わるはずの人生に、「起き上がりなさい」と呼びかけてくださり、わたしたちを起き上がらせてくださいます。やがての復活の時に起き上がらせてくださるという新しい命と復活の希望が与えられました。しかもそれだけではなく、この地上で心が死んでしまうような状況の中でも、心を起き上がらせ、立ち上がらせてくださるのです。わたしたちの死を打ち破り、それに勝利された復活の主が、わたしたちを起き上がらせてくださり、新しい命と復活の希望に生きる人生に変えてくださったのでした。