6月7日(ルカ6章29~31節)

〔今週の御言葉-私訳と黙想 ルカ6章2931節 頬を打つ者には別の頬を〕

 あなたの頬の上を打ちたたく者には、また別の(頬)を差し出しなさい。あなたの着物を奪い取る者からは、下着をも断ってはならない。あなたに求める者すべての人にあなたは与え続けなさい。そしてあなたのものを奪い取る者からは取り戻そうとしてはならない。そこであなたがたは、人から自分自身に行ってほしいと願うように、同じことを彼らに行いなさい。

( )は補足のための説明で原文にはない語

 

 わたしたちが理不尽な扱いを受ける場合に際しての心構えを主イエスは語られました。「あなたがたの敵たちを愛し続けなさい」と言われた主は、「あなたの頬の上を打ちたたく者には、また別の(頬)を差し出しなさい。あなたの着物を奪い取る者からは、下着をも断ってはならない。あなたに求める者すべての人にあなたは与え続けなさい。そしてあなたのものを奪い取る者からは取り戻そうとしてはならない」とも言われました。わたしたちはこの言葉を前にして自分にはできないと立ちすくんでしまいます。しかしこれはわたしたちが実行すべき行動規範として与えられたものであるよりも、これを実際に実行された方へとわたしたちの思いを向けさせていく言葉であるということができます。ご自分の頬を相手に殴りつけられるがままにされたのは誰だったでしょうか。ご自分の上着はおろか下着さえも奪い取られるがままにされた方は誰だったでしょうか。そうしてご自分をののしり、嘲り、殺そうとする者たちのために主イエスは赦しを祈り求められました。わたしたちも同じような事態に直面することの中で相手を呪い、ののしり返すのではなくて、わたしたちのために苦しみを受けられ十字架にかかられたお方を仰いでいくことが求められるのではないでしょうか。そしてこの方を仰いでいく中で、「人から自分自身に行ってほしいと願うように、同じように彼らに行いなさい」という戒めが響かせられていくのです。